ジュール・ルナール 『にんじん』
フランスの古典小説。
まだ半分くらいまでしか読んでいないのだけど、けっこう苦痛。
「にんじん」と呼ばれる主人公の少年が、どうしても好きになれない。
その考え方も行動も、共感できないし、むしろ腹立たしい。
そして「にんじん」の家族も、好きになれない。
粗野で、意地が悪く、悪意を感じる行動が少なくない一家の物語。
最後まで読み切れば、この印象は変わるのだろうか。
フランスの古典小説。
まだ半分くらいまでしか読んでいないのだけど、けっこう苦痛。
「にんじん」と呼ばれる主人公の少年が、どうしても好きになれない。
その考え方も行動も、共感できないし、むしろ腹立たしい。
そして「にんじん」の家族も、好きになれない。
粗野で、意地が悪く、悪意を感じる行動が少なくない一家の物語。
最後まで読み切れば、この印象は変わるのだろうか。
飲食店を舞台にした作品は好きなのだけど、これはなぁ、飲食店の話ではないなぁ。パン作りの解説書をマンガベースでつくってみましたといった感じで、ストーリーは添え物といった印象。すごく学習マンガっぽい。10巻あたりになるとパンだけでなく北海道の食品や歴史などに関した解説も増えてきて、いっそう学習マンガ風になった。
いちおう、主人公の成長物語風に構成しようという意図は見えるけれど、その物語自体が非常に短絡的かつご都合主義に展開していて、ちっともおもしろくない。やたらと女性キャラを大量投入し、その誰もが主人公に好意を抱き、そのことにヒロイン?がやきもきするというワンパターン展開も工夫がない。主人公も大量投入される女性キャラも、人物としての背景描写が薄っぺらくて魅力が感じられない。そして物語のコア部分があまりに退屈。
聖樹のパン(1) | ||||
|
以前、自宅から歩いて行けるところに、区立の科学館があった。
科学館にはプラネタリウムがあり、毎月、上映会や天体観測会が行われ、近隣の住民は無料で参加することができた。
そうした催しがあることを知ってからは、ほぼ毎回、上映会に出かけて、星の話や宇宙の話に親しんだ。
その影響で、仕事帰りに夜空を見上げ、プラネタリウムで覚えた星や星座を探したり眺めたりすることもよくあった。
知っている星をみつけられると、それだけで楽しくなった。
しかし、施設の老朽化を理由に科学館が閉館されてからは、夜空を見上げることも少なくなり、あの頃に覚えた星の名前や位置なども、いまではだいぶ忘れてしまった。
天体に関するニュースなどがあったときに、時折見上げる程度になっていた。
でも、このコミックを読んだら、また夜空を見上げたくなった。
そこにはいまもオリオン座があり、双子座があり、アルデバランは赤い光を放ち、シリウスは強く白く輝いていた。
読後感が非常に爽やかな、すてきな作品だった。
星の案内人(1) | ||||
|
星の案内人(2) | ||||
|
星の案内人(3) | ||||
|
星の案内人(4) | ||||
|
最近のコメント