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2009/11/12

まずは「CD期」を経ることが必要なのかな

移転する以前は日に150程度のアクセスがあったのだけど、こっちに移転してきてからは、ずっと二桁いくかいかないか状態だったこのBlog。なのに昨日は300超、今日は700超... こわいですぅ。

業務で書いているものではないので、これに時間をかけると上司から叱られてしまいます。そんなもん書いてないで仕事しろ、といわれてしまうので、コメントとかいただいても、あまり返信とかできません。あしからず。

昨日がちょっと長文だったので、今日は手短に。

電子ブックの本格的な普及には、音楽におけるmp3プレイヤーのようなものが登場し、それが新しいライフスタイルや楽しみ方のなかに取り込まれていくことが必要に思うのだけど、音楽でそれが実現できたのは、その前に「CD期」がちゃんとあったからなのかな、とか思った。

アナログからいきなりmp3プレイヤーになったのではなく、まずはCDになって、「音楽に、デジタルファイルのかたちで触れる」という時期があった。そのときに「デジタルの音声ファイル」の使い勝手の良さを知り、それを楽しむ下地ができたから、それまでのレコードやCDといった円盤状の入れ物の概念を取っ払うことができたのかもしれない。

本はまだ、これからやっと、アナログレコードからCDになろうとしているところなのかもなぁ。たとえ古い発想のままでも、とりあえずは「書籍に、デジタルファイルのかたちで触れる」機会を増やすことが必要なのかもしれない。

このときに、「デジタルの書籍ファイル」が使い勝手の良いものとして提供され、それを多くのお客様が楽しむことができたなら、それが下地となって、これまでの本という入れ物のもつ概念の呪縛から解き放たれるのかも。

そして、初めて出会った書籍が「紙の本」ではなく、そうした「デジタルの書籍ファイル」という人が、きっと書籍におけるiPodのようなものを思い付き、開発し、購入していくんだろうなぁ。

しかし、mp3ファイルの「つくりやすさ」と「コピーのしやすさ」は重要だったよなぁ。もしCDが、音楽データをいっさいリッピングできない仕様だったり、mp3ファイルがコピーできない仕様だったりしたら、いまとはまったく違う世の中になってたよな、きっと。

とすると、これからCD期に入ろうとしている電子書籍でも、まずはデジタルの書籍ファイルから、ユーザーが簡単に「より使いやすいかたちのファイル」をつくれたり、あるいは簡単にコピーできたり、ということも、流通・普及には重要なのかも。

著作権の保護はもちろん重要だし、出版社や著者はそこから利益を得る必要があることもわかっているけど、普及促進段階でデータにコピーガードをがちがちにかけて「友達とやりとりしにくいもの」にしてしまっては、いつまでたってもなかなか普及しないかもなぁ。

あぁ、けっきょく長くなっちまった。仕事しよ。校正紙出さなくちゃ。

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“貼り紙メニュー”を使わなければ、お客様の決断が速くなる (2)




ここをスピードアップさせるために重要なのは、なにを売っているのかを、お客様にしっかり伝えることができているか、です。

たとえば街なかのスーパーなどでは、レジのまわりのいたるところに「○×200円」「□△400円」などと貼り紙をしているのがよく見られます。最近はパソコンや、パウチなどの防水加工ができる装置などもあり、洗練されたデザインの“貼り紙メニュー”が簡単につくれるようにもなりました。これにより、お金を払う直前での衝動買いを促す可能性が高まる、なかなか良いアイデアといえます。

しかしファーストフードショップにとっては、これは悪い手法となるのです。なぜなら、こうした“貼り紙メニュー”が多数掲示されることで、お客様の目があちこちにいってしまい、なかなか注文内容を決められない原因になる可能性が高いからです。

貼り紙メニューを見て注文を決めかけたけれど、レジのところで通常メニューの商品を見たら、また気持ちが揺らぐこともあります。こうして時間がどんどん延びてしまいます。

ですから、お客様に素早くどんどん商品を売らなくてはならないファーストフードで(1)を最短にするには、メニューをわかりやすいところに掲示することと、記載内容の違うメニューがお客様の目に入らないようにすることが重要なのです。

ディズニーランドでは、“貼り紙メニュー”を見たことがありません。季節限定商品でも、正式なメニューボードをつくって掲示しています。

これはたんに美観の問題ではなく、混雑時にも最短時間でお客様に商品提供できるようにするための、売上増加対策のひとつなのです。重要なのはメニュー内の商品を探させることであり、メニュー自体を探させては、売上ロスが発生するのは避けられないからです。

ちなみにこれは飲食施設に限ったことではなく、注意の喚起や施設の案内などもおなじです。情報を“貼り紙メニュー”で追加していくと、どれが重要なのかがわかりにくくなり、お客様は困惑します。それは施設の安全維持の観点から、大きな問題になります。

『ディズニーランドのここがすごいよ!』(永野まさる・こう書房)より

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コメント

初めてコメントを書かせていただきます。

電子ブックといいましても、それをPCで読むのかモバイル機器で読むのか?
漫画か小説か専門書か?
様々なケースが考えられますが、仰るとおり、レコード→ CD → mp3 の流れはなるほどと理解できるものの、電子ブック化への流れは少し違うような気がするのです。
音楽はウォークマンの登場でカセットテープを外へ持ち出すというスタイルが30年も前に確立されてしまいました。
耳で聴くだけのシンプルなものだからでしょう。
しかし、いくらでも外へ持ち出す事ができるとはいえ、目で追う書籍の場合、写真や図や表が絡んでくると小さな液晶画面で読ませるのは簡単ではありません。
私は40代ですが、少なくともまわりにいる30代以上の人たちは紙で読みたいと思っている。片や若い世代では、ケータイで漫画や小説が普通に読まれているという現実がありますよね。
ですが、そういう若い世代でも紙の便利さは理解できています。調べ物や読み返しなど、紙の方が便利なケースも多々あります。
生まれた時からデジタル機器に触れている世代が成長した時にどうなるのか確かな予測は難しいでしょうが、紙の便利さを激しく凌駕するデジタルファイルが登場すれば、その時こそ書籍の mp3 化は間違いないかもしれませんね。

とりあえずは、コンテンツの内容により紙か電子か、あるいはPCかモバイルかという棲み分けのような形ができるのではないかと思います。
つまりレコードも CD も mp3 も第一党の時代がしばらく続くのではないでしょうか。

ちなみに個人的には、Kindle のような専用端末を活用するのはごく少数ではないかと思っています。
日本では iPhone や Windows Mobile のような多機能端末が好まれるような気がします。

オッサンだからでしょうか、何もかもを液晶画面で完結させる事には抵抗がありますね(笑)

投稿: Gregory | 2009/11/27 12:06

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