率直にいって、書籍の装丁の良し悪しで売上が大きく左右されるっていうの、よくわからないです。
小説とかの読み物系や、ファッションその他の「デザイン」との親和性の高いテーマを扱った書籍なら、そういうこともあるかもしれませんが、ビジネス系の書籍で、装丁が売れ行きに与える影響の大きさって実際のところ、どのくらいなんでしょうか。
結局のところ、売れたから「装丁が(も)よかったんだ」、売れなかったから「装丁が(も)悪かったんだ」という、結果論的なことになっている部分って、ないのかしら。
実際うちには、
「装丁がいい」といっていただいた本で、ぜんぜん売れなかった本があります。すると「装丁はいいのにねぇ」といわれます。
「装丁がいまいち」といわれた本で、よく売れた本があります。すると、その後に装丁の話題はほとんど出ません。
もちろん、「装丁がいい」といっていただいているヒット作もありますし、「装丁がいまいち」といわれた失敗作もあります。
けっきょく、装丁がよくてもいまいちでも、売れる本は売れるし、売れない本は売れない。
「装丁がいまいち」といわれたけれど売れた本に、仮に「装丁がいい」といっていただけるカバーがかかっていたなら、もっと売れたのでしょうか。
「装丁がいい」といわれたけれど売れなかった本に、仮に「装丁がいまいち」といわれるカバーがかかっていたなら、さらに悲惨な売れ行きになったのでしょうか。
その仮説を検証するには、どうしたらいいのでしょうか。
そもそも、なにをもってその装丁が「いい」「いまいち」と判断されているのかも、かなり曖昧ですしね。
装丁が売上にまったく影響しないとは思わないし、装丁がお客様に与えるインパクトはもちろん重要だと思います。
でも、だからといって、装丁次第で売れ行きが大きく左右されると言い切るほどの影響力が本当にあるのかについて、自分は確信が持てないんだなぁ。
装丁も大事だけど、それよりも書名だよな、きっと。
書名がピシッと決まって、その書名がより魅力的に浮き立つ工夫が施されてれば、それがいちばんではないかと。
てか、それが「いい装丁」なのか?
======================================================================
絶賛発売中です!
『ディズニーランドのここがすごいよ!
~高収益を生み出す理由は運営の仕組みにあった!~』
「第1章 運営の仕組み ここがすごいよ」からの立ち読み版を公開してます!!
“人気メニュー”だからこそ早く食べられるようにする (1)
レジャー施設で人気のある食べ物といえば、ハンバーガー、ラーメン、そしてカレーライスです。なかでもカレーライスは、「老若男女に喜ばれるメニューです」と紹介している施設がたくさんあります。
これだけ人気のあるメニューであり、頼む人が多い定番メニューなのに、施設によっては提供に長い時間がかかったりすることがあります。
たとえば、あるテーマパークのカレーライスは、小皿に盛られた何種類かのカレーに白米とサフランライス、さらにはサラダも付くという、とても豪華なものでしたが、注文してから待っても待ってもなかなか出てこない……。
あまりに遅いのでたずねたところ、小皿に盛りつけるカレーのひとつが切れてしまい、それを新たにつくるのに時間がかかっているとのことでした。さらに待って、やっと出てきたカレーは美味しかったですが、そのあと園内を見て回る時間があまりなくなってしまい、ちょっと残念な思いをしました。
カレーライスをファーストフード的な扱いで販売している施設は、実は意外に少なく、むしろテーブルサービスのレストランのメニューに組み込まれていることのほうが多いようです。そうしたお店では、陶器製のお皿に、スプーンも銀食器が使われたりと、雰囲気は上品なのですが、注文から配膳までの時間が遅いところが多いのです。
一方、ファーストフードとして扱われているカレーライスは、お皿は紙皿で、スプーンも透明プラスチックだったりと、いかにもグレードが高くなさそうな雰囲気で売られていることが多く、これはこれで食べたい意欲をあまり刺激しません。
では、ディズニーランドはどうかというと、カレーライスはファーストフードの扱いです。ハンバーガー同様、レジで精算を済ませてから商品を受け取り、そのあとで食べる席を見つけるという販売方法です。
食器はしっかりしたものを使っていますし、具材もビーフ、ポーク、チキンなどいくつか選べますが、提供スタイルは、器の上にご飯が乗り、その上からカレーがかかっているという、非常にシンプルなもの。ハンバーガーをミッキー型にしたりと、なんでも凝りまくるディズニーランドにしては不思議なくらいのシンプルさです。しかも水はセルフサービスで、店内にあるウォーターサーバーを利用します。
これは、お客様に人気があるメニューだからこそ、こうした扱いになっているのだと思います。
(つづく)
『ディズニーランドのここがすごいよ!』(永野まさる・こう書房)より
最近のコメント