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2009/11/13

本の情報との最初の接点はどこなのだろう?

新聞広告、とくに業界でいうところの「サンヤツ」と呼ばれる一面下の小さな枠の書籍広告が、いまではまったくといっていいほど効果がなくなってしまった... と感じている出版社はうちだけではあるまい。

だいたいねぇ、新聞自体をとってる人が減っちゃってるし、たった1日、下のほうに小さく掲載されるだけの広告が、しかも使用できる文字のサイズや太さや形態に縛りがあって、図版も使えず、デザイン状の制限がかなり厳しいものが、多くのお客様の心に深く突き刺さり印象に残る状況っていうのがいまどき想像できるかいといわれれば、やっぱ想像できないわけで。

なので「もう新聞広告やめちゃおか、金がかかるわりには効果がないから」という方向へ進みたい今日この頃なんだけど、じゃぁ新聞の代わりにどこで告知をして潜在的なお客様に認知してもらえばいいんだとなると、とんとアイデアが浮かばない。

日頃から本が大好きで頻繁に書店に行くようなコアなお客様はきっと、書店の店頭ではじめてその本に、あるいはその書名に出会うことも多いのだろうけど、うちの本のお客様の多くは、そんなに足しげく書店に通うような方たちではないようだし、ヒット作となる本の多くは、そうした「ふだんから足しげく書店に通うような人ではない人」がなぜかその本にかぎっては買うために書店に行ったり、Amazonでポチっとしたりしてるわけなのだよ。

そういう方たちって、その本についての情報に、書店以外のどこで最初に出会ったのだろう?

日頃から足しげく書店に通うほどではないけど興味のある本はそれなりに買って読むような人が、「もしかしてこの本、買いたいかも」と思うときの、書店店頭以外でのその本の情報との最初の接点って、いったいどこがいちばん多いのだろう?

その「最初の接点」がある程度特定できれば、そこに告知場所をシフトしていくことを考えるのが自然だと思うのだけど、それがわからないんだなぁ。


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お客様の撮った写真を最強の営業ツールにするために (1)




日本人をはじめとしたアジア人は写真というものが大好きな民族のようです。欧米人にくらべると“自分が写っている写真”を撮りたがる傾向が強いのだとか。

最近はデジタルカメラが主流になり、以前のようにフィルムの残数を心配することがなくなった分、撮影する回数が増えているだけでなく、スナップ写真は携帯で、記念写真はデジカメでと、使い分けをしている人もよく見かけるようになりました。

お客様にとっては、大事な思い出をかたちあるものにするための写真撮影ですが、施設側にとっては、どんなメリットがあるのでしょうか。

実は写真は、なによりも強力な営業ツールだといえるのです。

お客様が撮影した写真はたいていの場合、その後、友人や知り合いに回覧されます。これはつまり、「ここに行ってきました」という告知宣伝をお客様自身がしてくれるようなものです。

とくに記念写真ともなれば、表情は笑顔で、その施設を満喫している雰囲気が出るように、またお客様自身がベストだと思う撮影ポイントで写っているはずですから、施設の良い点をこれほど如実に語りかけるものはありません。

ディズニーランドは「写真=営業ツール」という意識が非常に高い施設です。ですから、園内で撮影した写真をすぐに、しかもオリジナルのイラスト入りでプリントできる「フォトエキスプレス」というサービスを、早くから導入していました。

このように、園内で積極的に写真撮影をする環境をつくり、その写真を見せる環境を整えることで、お客様の写真撮影に対する“照れ”をまずは薄めるわけです。

また、日本最大の非日常空間ですから、写真を撮るのに適した場所がパーク内のいたるところにあります。お客様が自分でお気に入りの場所を探すこともできますし、とくに絵になる場所には「PHOTO SPOT」という看板表示が出ていたりもします。

そして、カメラを構えるお客様を見つけたらすぐにスタッフが「撮りましょうか?」と声をかける運営体制ですから、自然に撮られる回数は増え、写真の数も増えていきます。こうして照れ屋の人も、だんだんと被写体になることに抵抗感がなくなっていきます。

(つづく)

『ディズニーランドのここがすごいよ!』(永野まさる・こう書房)より

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