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2010年4月

2010/04/07

最初の寿司は八の字型に置く

カウンター席で寿司を頼むと、たいていの場合、握った寿司2貫をお客さんから見て\\の向きに、台に置いてくれる。これは、日本人には右利きが多く、右手でつまんで食べやすいように、という配慮からだそうだ。

でも、もちろんなかには左利きのお客さんもいる。\\向きの寿司を左手でつまむのは、ちょっとばかしやりにくい。だから職人さんは、お客さんが左利きだとわかったら、次からは//の向きに寿司を置くらしい。

なかには、さらに一歩進んで考えた職人さんもいて、いちばん最初の2貫は右手でも左手でも同程度に食べやすく同程度に食べにくいように、/\のかたちに提供する、という人もいるらしい。

\\向きで出すと左手では食べにくいから、本当は左利きだけど右手で食べる(食べようとする)お客さんがいる。寿司の向きのせいで本当は左利きなのに右手で食べ続けさせてしまっては、お客さんに申し訳ない。

ならば最初を/\のかたちで出せば、最初の1貫は利き手で寿司をつまむだろう。その瞬間を見逃さなければ、次からはどちら向きで出せばいいかがわかる――ということらしい。

自分もそういうところに敏感な人でありたいと思う。だけど自分は基本的な部分で他人や外に対する興味が薄く、もともと持っているポテンシャルが低い。それは自分でわかってる。だからこそ余計に、そういった部分に意識的でありたいと思う。

でも、鈍感なやつがかたちだけ敏感な人のまねをしても、けっきょく鈍感であることに変わりはない。

最初は/\のかたちに提供するという部分だけはまねできても、相手が本当に最初の1貫を利き手でつまんだのか、それともなんらかの理由で利き手ではないほうでつまんだのかを見極められるのは、敏感な人だけなんだ。

無神経で鈍感な自分は、たまたま相手がそのときは利き手じゃないほうで最初の寿司をつまんだことに気づかず、あぁこの人は左利きなんだと勝手に誤解をして、左利きの人に\\の向きで寿司を出し続けてしまうようなやつなんだ。

そういうことなんです。ごめんなさい。

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