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2023/08/06

須川邦彦 『無人島に生きる十六人』(1942)

1899年に実際にあった帆船・龍睡丸の遭難事故を題材にしたノンフィクション小説らしい。過酷な状況のなかでも希望を失わず、むしろ好奇心や探究心を持っていまある状況のなかで生き残る術を学び、規律を守りつつ毎日を「愉快に」過ごしていく姿が非常にすがすがしい。誰ひとり掛けることなく生還できたのは、船長をはじめとした年輩水夫たちの知識と経験に裏付けされた、含蓄に満ちた言動があったからこそなのだろう。夜間の見張りを体力のある若者ではなく、むしろ老人のほうがよいと判断する理由など、なるほどなぁと思う。これが若い水夫ばかりだったなら、ウィリアム・ゴールディングの『蠅の王』のような展開になった可能性もあったのだろうな。


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